<<この投稿は2013年のレーシングキャンプで行ったチューナップ講習会のおさらいです>>
5月の熊の湯レーシングキャンプにおきまして、上村コーチによる「オフシーズンのためのスキーチューンナップ講習会」を開催しました。
講習内容は、エッジの角度出しや滑走面のフラット仕上げなど本格的なものでした。
ワンシーズン滑れば、滑走面にキズの一つや二つあって当然かも。それにエッジも悲しい状態になっていませんか?もちろん、スキーショップにチューンナップを出すのもいいですが、もし自分でできたら、「素敵」ですよね。
手順を簡単にまとめますので、スキーのお手入れをご自分でやってみませんか?
(1)スキーの滑走面の汚れをオフ!
まず、ワイヤーブラシとリムーバーで滑走面の汚れを取り除きます。滑走面の汚れはもちろんですが、チューンナップをするのにワックスは落としておくことが必要です。
(2)エッジを研ぐ
次にエッジシャープナーで角度をだします。エッジを研ぐ前に角度は一般スキーなのかレースなのかで変わるので、最初にお好みのスキースタイルに合わせてエッジシャープナーの角度を決めておきましょう。エッジシャープナーのコツは腕だけでやろうとせずに体でシャープナーを引く感じだそうです。なるほど!
そして、エッジシャープナーでつけた角度をさらにファイルで立てていきます。これも体でファイルを引いていくことが大切とのこと。腕だけでやろうとすると失敗の原因になるそうです。
(3)キズ埋め
次は滑走面のキズ埋めをします。リペア材(P-TEX)にライターで火をつけて滑走面にポタポタと垂らしていきます。
どうでもいいけど、キズ長いね(笑)。
P-TEXで埋めた後は、メタルスクレーパーではがし、細かいキズは紙やすりで滑走面を整えます。
(4)滑走面を整える
一番のファイル(ヤスリの番号)で滑走面を整えていきます。古い角質を取るというイメージでしょうか。滑走面を一皮むく感じです。ご覧のようにファイルをあてたところとそうでないところは色が違います。ファイルをあてる前、いかにカサカサだったかわかりますね。
(5)ビべリング
次にビべリングです。つけた角度を0.5度取ります。今回はファイルにビニールテープで巻いたものを使用しました。ビべリングは、滑らかなターンのために必要な作業です。
次に滑走面のケバを取ります。使ったのは、「ソールスキッパー」というもの。トップからテールに向かってケバを取っていくと、滑走面が滑らかになりますね。(力の入れすぎに注意!)
(6)ダリング
ダリングは、インサイドエッジはトップから8cm、アウトサイドエッジは15cmほど落とします。不必要にエッジが立っていると引っかかって、場合によっては、危険な場合もあるので、必ず落としておきましょう。
こんな感じです。
(7)エッジの仕上げ
最後にフィニッシュマットでトップとテールのエッジを軽くこすっておきます。そしてその他の部分も「ひとなで」しておきます。この方法だとエッジを落としすぎないので、チューンナップ初心者でも上手にできるのでオススメだそうです。
(8)総仕上げ
そして最後の仕上げです。滑走面のバリを取って、終わりです。板のなかにバリや汚れがあるので、かきだす感じだそうです。
これで、スキーのチューンナップは終わりです。「お疲れ様でした!」
後は、ベースワックスを塗って来シーズンまでしまっておきましょう。
上村コーチ、ありがとうございました!
みなさん、ぜひトライしてみてね!